Googleアナリティクスのクロスデバイスを活用する方法

Google Analytics

・Googleアナリティクスのクロスデバイスって何?
・設定方法を教えてほしい!

そんな悩みにお応えします。

Googleアナリティクスのクロスデバイス機能はご存じでしょうか?
この機能は2018年7月にGoogleが発表した比較的新しい機能です。
クロスデバイス機能を使うことでデバイス間をまたいだ場合の計測も正確に行うことができるようになります。

そこで今回はGoogleアナリティクスのクロスデバイス機能について詳しく解説します。

Googleアナリティクスのクロスデバイス機能とは


Googleアナリティクスではデバイスごとのアクセスを確認することが可能です。

しかし、もしあるユーザーがデスクトップとスマホでアクセスをしていた場合、ユーザーが一人だとしてもGoogleアナリティクスでは1人としてカウントされるのでしょうか?

答えはノーです。

実際は1人のユーザーが別デバイスでアクセスしたのですが、アナリティクス上では判断ができず、2人としてカウントされてしまいます。

そこで活用できるのがクロスデバイス機能です。
クロスデバイスとは「PCやスマホ等の複数のデバイスを同じユーザーが利用するとき、そのサービスやコンテンツの情報が引き継がれること」を言います。

クロスデバイス機能を使うことでユーザーが別デバイスでアクセスをしたとしても、同一ユーザーとして判断され、より精度の高いアクセス解析をすることができます。

YouTubeを見ている際にある動画を途中まで視聴し、別端末でその動画を視聴しようとした際に途中から再生されるということはありませんか?
あれは視聴情報が引き継がれているため、クロスデバイス対応しているとうことになります。

マルチデバイスとの違い

よく混同されるのが「マルチデバイス」です。
マルチデバイスとは「サービスやコンテンツが複数のデバイスでも利用することができること」を言います。

今利用しているサービスやコンテンツがほとんどがマルチデバイスに対応しているでしょう。
つまり、マルチデバイスに対応しているサービスやサイトにのみクロスデバイス機能が適用できるということになります。

クロスデバイス機能を活用するメリット


クロスデバイス機能を活用するメリットと注意点について解説します。

クロスデバイスのメリット

クロスデバイスのメリットは精度の高いアクセス解析を行うことができる点です。
デバイス間でのユーザーの行動を把握できるため、より実態に即した解析を行うことができます。
今の時代ではスマホだけではなくタブレットやPC等複数デバイスを扱うことが一般的になってきています。

例えば朝の通勤時にスマホで情報収集を行い、夜に家に帰ってからPCで商品を注文するといった行動をするユーザーもいるでしょう。
その場合、クロスデバイス機能を使わなければ午前中にスマホでアクセスがあったユーザーはサイトに訪れただけでコンバージョンに繋がらず、夜にサイトに訪れたユーザーはコンバージョンに繋がったのでコンバージョン率は50%となります。
これでは実態に即していないことになりますね。

だからこそデバイス間をまたいだアクセス解析は必須であり、クロスデバイス機能はそれを実現してくれます。

クロスデバイスを設定する注意点

クロスデバイス機能を利用する上で注意点があります。
全てのユーザーの行動が正確に計測できるわけではありません
クロスデバイス機能ではGoogleのログイン情報を元にユーザーを特定しています。
そのため、デバイスが変わってもログイン情報が同じであれば同一人物として認識され、ユーザー数に反映されます。

デバイス間をまたいだアクセス解析はGoogleアカウントを持っており、かつログインしたユーザーに限定されることは認識しておくべきことです。

クロスデバイス機能の設定方法


クロスデバイス機能を設定するには2つの方法があります。
それぞれ解説します。

①クロスデバイス画面から設定する方法

「ユーザー」>「クロスデバイス」>「複数デバイスによる重なり」を選択します。
「Googleシグナルを有効にする」というタイトルが表示されるため、「続行」を押します。
画面が切り替わり、「次にプロパティで有効化」と書かれたプルダウンメニューを選択します。
制限しておく意味は特にないため、初期設定の「すべてのプロパティ」のままで問題ありません。
(特定のプロパティだけ設定したい場合は対象のプロパティを設定します。)
プロパティの設定が終われば「有効にする」をクリックします。
以上で設定は完了です。

②管理画面から設定する方法

「管理」>「プロパティ設定」>「トラッキング情報」>「データ収集」を選択します。
「広告向け機能に必要なデータ収集」というタイトルが表示されることが確認できると、右上の「アップデート」を押します。
アップデートを押すと前述した「Googleシグナルを有効にする」画面に切り替わるため、同様の手順で設定が可能です。

クロスデバイス機能を設定すべき場合とは

設定しておくに越したことはない機能ですが、下記の場合は必ずと言っていいほどクロスデバイス機能を設定すべきです。
・購入までに時間がかかる場合
・単価の高い商品を扱っている場合
・ECサイト

購入までに時間がかかる商品というのは保険や金融商品です。
それらの商品は他社の情報を比較した上で決めることが多く、一度サイトに訪れたとしても購入するタイミングは別ということがよくあります。
購入タイミングでは別デバイスを使う可能性も大いにあるため、クロスデバイス機能を設定しておくことが効果的と言えます。

また、単価の高い商品も同様です。
単価が高いからこそその場で購入することは少なく、タイミングを変えて購入に至ることがほとんどです。
そのため、単価の高い商品を扱う場合もクロスデバイス機能を設定しておくことが効果的です。

上記2つと同様にECサイトでも様々な商品を比較してから購入することが多く、クロスデバイス機能を設定する意味は十分あります。

まとめ

今回はGoogleアナリティクスのクロスデバイスについて紹介しました。
少し設定の手間はありますが、クロスデバイス機能を活用することでより精度の高いアクセス解析が可能になります。
一度設定してしまえば後はGoogleアナリティクスが自動的に計測して集計してくれます。
コンバージョン率の正確さにも大きく影響してくる内容ですので、サイト改善を図るのであればぜひとも設定しておきましょう!

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