Googleアナリティクスのアトリビューション分析とは

Google Analytics

・アトリビュ-ション分析って何?
・活用方法を教えてほしい!

そんな悩みにお応えします。

皆さんはアトリビューション分析についてご存じでしょうか?
「聞いたことがあるけど意味は知らない」という方が多いのではないかと思います。

そこで本記事ではアトリビューション分析についての基礎からアトリビューション分析の活用方法まで具体的に解説します。

広告配信者にとって重要な分析手法のため、知っておいて損はないですよ!

アトリビューション分析とは


アトリビューション(Attribution)とは英語のAttribute(○○に起因する/○○のおかげ)を語源とした名詞です。

つまり、アトリビューション分析とは導き出された結果がどのような要因によって発生したのかを明確にし、今後の運用方針を検討・決定する分析手法のことを言います。

具体的にはコンバージョンに繋がった接点だけを見て評価するのではなく、そこに至るまでの背景(広告やメディア等)も合わせて様々な視点で評価する分析方法です。

アトリビューション分析を行うメリット

アトリビューション分析を行うメリットは広告運用の精度向上に尽きます。

アトリビューション分析を行うことでコンバージョンに至るまでに接触した各広告の貢献度を明確に把握することができます。

従来の広告分析方法ではコンバージョンに至る直前のクリックを分析対象として判断していました。
しかし、その従来の分析手法ではコンバージョンに至るまでに接触した数々の広告が分析対象から外れてしまいます。
たとえ貢献度が低かったとしても、広告運用を行っている立場としては外せない指標です。

アトリビューション分析は一見貢献度の薄そうな広告ですらも分析対象に含めて、コンバージョンに至ったすべての広告の効果を測定することができます。

上記の分析が可能となれば下記の課題を解決することに繋がります。
・広告の予算を適切に配分したい
・効果の測定ができていない広告の貢献度を知りたい
・コンバージョン数を増やしたい

ぜひとも習得して活用したい分析手法ですね。

Googleアナリティクスでアトリビューション分析をする方法

では実際にGoogleアナリティクスでアトリビューション分析をする方法について紹介します。

下記のステップで分析を行います。
①レポートを選択する
②条件を設定する
③モデルを選択する
④分析

順に解説します。

1.レポートを選択する

まずは左側のメニューから下記の選択をします。
コンバージョンレポート > マルチチャネル > モデル比較ツールを選択します。

2.条件を設定する

モデル比較ツールの画面に遷移すると「コンバージョン」で確認したいコンバージョンを選択します。
初めは「すべて」を選択するといいでしょう。

次に「ルックバックウィンドウ」では何日間まで遡った計測をするかを設定します。
購買を検討するまでの期間に該当するため、BtoB企業などリードタイムが長い商品を扱っている場合は90日を設定しておくといいでしょう。(最大90日)

3.モデルを選択する

次にモデルを選択します。
モデルは標準で7個用意されており、下記の違いがあります。

終点 最後のタッチポイント(この例では直接的なチャネル)に販売に関する貢献度が 100% 割り振られます。
最後の関節クリック ノーリファラーは無視され、顧客がコンバージョンに至る前に最後に使った(クリックした)チャネル(この例ではメールチャネル)に販売に関する貢献度が 100% 割り振られます。
Google広告のラストクリック Google 広告の最後のクリック(この例では有料検索チャネルの最初で最後のクリック)に販売に関する貢献度が 100% 割り振られます。
起点 最初のタッチポイント(この例では有料検索チャネル)に販売に関する貢献度が 100% 割り振られます。
線形 コンバージョン経路の各タッチポイント(この例では有料検索、ソーシャル ネットワーク、メール、直接的なチャネル)に販売に関する貢献度が均等に(25% ずつ)割り振られます。
減衰 販売やコンバージョンに時間的に最も近いタッチポイントに最大の貢献度が割り振られます。この販売例では、顧客がコンバージョンに至る数時間以内に直接的なチャネルとメールチャネルを利用しているため、これら 2 つのチャネルに最大の貢献度が割り振られます。ソーシャル ネットワーク チャネルに割り振られる貢献度は、これらのチャネルよりも少なくなります。また、1 週間前にクリックした有料検索には、貢献度はほとんど割り振られません。
接点 起点と終点それぞれに 40% の貢献度が割り振られ、残りの 20% は中間点に均等に割り振られます。この例では、有料検索と直接的なチャネルにそれぞれ 40% ずつ、ソーシャル ネットワークとメールチャネルにそれぞれ 10% ずつ貢献度が割り振られます。

Googleアナリティクスの説明文では少し解読が難しいですよね。

よく使われるのは最後にクリックした広告の貢献度を100%とする「終点モデル」最初にクリックした広告の貢献度を100%とする「起点モデル」コンバージョンい至るまでに接触した全ての広告の貢献度を均一にする「線形モデル」です。

どこに重点をおいてマーケティングをするかによって選択するモデルが決まります。

4.分析

モデルの選択が終わると、各モデルごとにコンバージョン率やコンバージョン数が集計されます。
複数のモデルを選択することで各モデルごとの数値比較が可能です。

アトリビューション分析のポイントは複数のモデルの結果を比較することです。
最大3つまで比較することができるため、比較機能を有効活用してコンバージョン数の増加に繋げましょう。

まとめ

今回はGoogleアナリティクスでアトリビューション分析の方法について解説しました。

イメージしにくい箇所もあった可と思いますが、広告運用者にとっては外せないマーケティング手法です。

アトリビューション分析が何なのかを知ることは大切ですが、どのような分析が今のサイトに適しているのかはサイトによって様々です。
自分自身のサイトの特徴を知り、適したモデルの分析をしていきましょう!

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