アナリティクス全体よりもセグメント毎のデータを見ると改善箇所が見えてくる

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1.売上の構成を分割して考える

アナリティクスのデータを全体として見るだけでなく、少し分割して見てみると改善箇所が見えたりします。

例えばECサイトの場合

「全体の売上」=「全体のセッション数」×「全体のコンバージョン率」×「平均販売単価」

で表せます。

「全体の売上」を上げるためには右辺にある「全体のセッション数」や「全体のコンバージョン率」または「平均販売単価」を上げれば良いことになります。

「平均販売単価」にあたる販売価格はすぐに上げることが難しい場合もあると思いますが、「全体のセッション数」と「全体のコンバージョン率」は細かく見ていくことで対策すべきことが見えてきます。

 

2.何からの「セッション数」?何からの「コンバージョン率」?

「何からの」という表現が少し分かりにくかったかもしれませんが、全体のセッション数を分解して、何からの「セッション数」なのか?何からの「コンバージョン率」なのか?を見てみたいと思います。

どこから来たユーザーなのかという「流入元」を考えた場合

  • 「検索エンジン(自然検索)」からの「セッション数」と「コンバージョン率」
  • 「リスティング広告」からの「セッション数」と「コンバージョン率」
  • 「ダイレクトトラフィック」からの「セッション数と」「コンバージョン率」
  • 「ソーシャルトラフィック」からの「セッション数」と「コンバージョン率」
  • 「参照トラフィック」からの「セッション数」と「コンバージョン率」

というふうに「○○の」の部分を分けて考えてみます。

例1)

「検索エンジン(自然検索)」からの「セッション数」が比較的少なく、「コンバージョン率」が比較的高い場合は、検索エンジンでヒットする自然検索のセッション数を増やせば売上に貢献することができるかもしれない。という仮説を立てることができます。

では、自然検索のセッション数を増やすにはどうすればいいでしょうか?

  • 自然検索でサイトに訪問された際の検索クエリを意識して新たにコンテンツを追加する。
  • 流入数の多かったブログ記事などを参考にし、他のページのタイトルやコンテンツを見直す。
  • Search Consoleなどを活用して改善箇所がないか確認し必要に応じて対応する
  • アクセス数の多いサイトが行っている施策を真似する(知ることができれば)

などが考えられます。タイトルの見直しだけでもアクセス数が大きく変わることも有りえます。

例2)

「ソーシャルトラフィック」からの「セッション数」が比較的多く「コンバージョン率」が比較的低い場合は、FacebookやTwitterへの投稿記事などからサイトへ訪問したユーザーが多い割にコンバージョンに至った割合が少ないため、投稿内容やリンク先として設定しているランディングページなどがニーズとマッチしていないのではないか?という仮説が立てられるかもしれません。

コンバージョンに至る見込みの低いユーザーの訪問数がソーシャルトラフィックで増えているため、リターゲティングのリストにそれらが入り込み成果が下がっているかもしれないという考え方もできるかもしれません。

では、このような時にどのような対策が考えられるでしょうか?

  • ソーシャルトラフィックからの誘導先のランディングページを変更し、購買欲求が高まるような情報のあるページへ誘導する。
  • リターゲティングリストを他の見込みの高いユーザーリストとは分けて広告運用する。
  • フェイスブック広告などに出稿している場合には設定内容を見直してみる。
  • ソーシャルトラフィックの増加のために使っている時間と労力を他の反響の良いトラフィックのために使う。

などが考えられます。

時間も労力も有限のため、より効率の良い方へリソースを割くというのも必要と思います。

セグメントは上記の他に、ガレポの「コンバージョンレポート」で使用している「新規」と「リピーター」を軸に考える方法や、「ランディングページ」「地域」などを軸に考える方法もあります。

全体の数値を分解して、それぞれの同じカラムの数値を見比べてみると何をすればいいのか見えてくるかもしれません。

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